榛名美術記念公園 グランドオープン!
2020年11月16日、美術記念公園がグランドオープン。紅葉真っ盛りの中、現地を取材した。
一般財団法人榛名美術は2020年4月に設立、ハルナビバレッジ株式会社の創業者・名誉会長の青木清志さんが代表理事を務める。
榛名美術記念公園は群馬県高崎市、榛名山の麓に位置する。「美術の館」と「彫刻の」で構成され、30点超の作品が展示されている。
美術の館は元々青木さんのご自宅を改装したもの。印象的なのは壁紙のブルーだ。数々の絵画の色彩とうまく調和している。
作品はピカソのリトグラフを中心に、ロダンの《鼻のつぶれた男》、藤田嗣治の《パリの下町》(エッチング)など。最大なのはジャン・ジャンセンの《赤い男》(油彩)、アバンギャルドな作品はひときわ目を惹く。
彫刻の杜に出ると、ドウダンツツジが赤く萌えている。その奥に堂々と白亜のゼウス像が構えている。ギリシア産の大理石を用いた彫刻作品は、時折降り注ぐ太陽の光に煌めいていた。
春になれば、園内の桜が咲き、また異なった趣を見せてくれるだろう。その頃には、ゼウスの傍に新たな彫刻作品が並ぶという。
一般にも公開されているので、コロナ騒動が落ち着いたら、ひと息つきにぜひ訪れてほしい。
※紙版24号にも掲載。
榛名美術記念公園「美術の館」「彫刻の杜」
群馬県高崎市下室田町2700-1
TEL.027-374-8084
休館日:日曜・月曜
開館時間:11:00〜17:00
入館料:無料
「DayArt」の編集長自らが取材・体験し、執筆しています。